好き嫌いってありますか?

我が家のリビングからは真正面にモミジが見えます。
ここ最近,枝先が紅く色付きはじめました。
私は秋が大好きです。

皆さんも好きな季節,苦手な季節とあるのではないでしょか。

また,この人好きだなぁとか,この人嫌いだなぁとか感じたことはありませんかぁ?
これは得意とか,これは苦手とか思うことはありませんかぁ?
勝ち負けといった結果に心を奪われたことはありませんかぁ?

ヨーガでは“執着を捨て成功(プラスの心)と不成功(マイナスな心)とを平等に捉えなさい”という教えがあります。
執着があるから,好き嫌いという心の働きがあり,嫌いが勝ってしまうと時として体にも悪い影響があります。
この人苦手,という心があるから,その人の前だと体が硬くなり緊張し,戦う心と体になってしまうということです。
これがストレス反応です。

どうしても嫌,苦手,負というマイナスな心の方に目がいきがちですが,
この教えは好,得意,勝といったプラスな感情にも惑わされるな,とも言っています。
執着があるからプラスの感情も存在する,という事なのだそうです。

そして,成功と不成功というような対立したことを,
どちらがいい,どちらが悪いではなく,同じ結果だとして受け止めなさい,と言っています。
ですが,ここではマイナスの感情とストレスについて書きたいと思います。

好き嫌いといった感情に惑わされないというのは,もう聖人の領域ですよね。
私は,もしかしたら人よりも好嫌,得意苦手,勝負といった感情がハッキリしているかもしれません。
なので,こう思うことにしています。

好き嫌いはあって良し。
嫌いが好きなるよう努力をする必要もない。
でも,マイナスな心を持っている自分がいる,と自覚する。

瞑想をしていると,言い訳をして,
このようなマイナスな心を持っている自分を否定していることに気づくことがあります。
言い訳をしているうちは,自分を否定しているわけですから信じることが出来ず,
知らず知らずに心を傷付けてしまいます。
これがストレスの元です。

自覚できたら克服もできます。

あっ私は自分の良いように言い訳してごまかしていたんだなぁ,
時間は経ってしまったかもしれないけど,生きているうちの気が付いて良かった,
と認め受け入れることです。

また,これは良い機会だと,どこまでが自分の許容範囲なのか,自分の心を探っておくことです。
自分の許容範囲を知っていると,外の世界と自分の心との調和が取れてきます。
正しく調和できれば,回避する方法を身に着けることができるでしょう。

時間はかかるかもしれません。
こんな話をしている私も,恥ずかしながらマイナスな心に支配されがちな人間の一人です。
頭で分かっていることと,心が納得している状態とは違うものだなぁと日々感じます。

ヨーガの瞑想法は,自分を生かすための先人の智慧です。
ストレス社会と言われる現代に生きる私たちには,
ありふれた毎日の中に幸せを運んでくれる素晴らしい贈り物です。

皆さんも私も,調和的な心で毎日が笑顔で満ちますように。

それでは,お教室でお会いしましょう!